荒野の旅人

荒野の旅人(遊戯王 封印されし記憶実況者)

ツイキャス(文学)とYoutub(遊戯王)中心の記事を投稿していきます。

【個人メモ】今までに読んだ本① シャーロット・ブロンテ『ジェーン・エア』

今までの人生で読んだことのある本をまとめました。

大学時代に読んだものが中心です。

ツイキャスで紹介するかもしれません。

 

1.『ジェーン・エアシャーロット・ブロンテ

(新潮文庫光文社古典新訳文庫)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

孤児ジェーン・エアが様々な苦難を経験しながら

成長してゆく物語。

1人称小説で、力強く生きるジェーンが素敵な作品。

ジャンルとしてはラブロマンスに該当するが、

当時は恋愛ものは男女ともに

美男美女であることが常識だったそうである。

しかし、この小説のジェーンは美人ではなく、

その恋の相手ロチェスター

決して美男ではないため、上述した常識を打ち破った作品と言える。

 

また、当時女性が本を出版することは一般的では

なかったようで、本書は偽名で出版された模様。

 

イギリス文学、女流文学の中でも屈指の面白さを誇り、

ぼくは大学時代に読んだ文学ランキングを

作っていたのだが、3位だった。

主人公ジェーンは孤児としていじめられるが、

その意志は強く、のちに出会うことになる

主人ロチェスターとの会話においても物怖じ

しない力強い会話を見せる。

世の中に魅力的な女性キャラクターは数多くいると思うが、

これほどまでに力強く語り、行動し、苦難と戦ったキャラクターは

意外に少ないのではないだろうか。

その力強さは1人称文体との相性がよく、

ジェーンの力強さ、苦悩が伝わってくる。

イチオシのシーンはジェーンがロチェスター

恋心を抱き始めたとき、ロチェスター

別の女性と話しているのを見て、嫉妬が混じりつつも

甘い期待を抱いた自分を戒めるシーン。

なんか記事書いてるうちに読み返したくなってしまった(笑)

 

また、本作は映画化・ドラマ化もされている。

私が観たことがあるのは1940年代に公開された『ジェーン・エア

オーソンウェルズのダンディな振る舞いや

ジョーン・フォンティンの儚げな瞳が印象に残る名作だ。

ちなみにこの映画は僕にとって、

・初の白黒映画

・初の非日本語音声映画

となった。

そして、白黒、外国語そのままの映画の魅力にとりつかれ、しばらく

リサイクルショップで白黒映画を探すことになる・・・。

 

 

 

映画については別の記事で書く予定だが、白黒映画は

光と影の対比、不気味さもあいまって

ホラー・ミステリー映画との相性が抜群だ。

この映画でも不気味なシーンを白黒で見事に表現している。

 

長くなったので今日はこのへんで終わります。

次回もお楽しみに!