荒野の旅人

荒野の旅人(遊戯王 封印されし記憶実況者)

ツイキャス(文学)とYoutub(遊戯王)中心の記事を投稿していきます。

今までに読んだ本②リンド・グレーン『長くつ下のピッピ』

ツイキャスで紹介するかもしれない本の紹介です。

今回紹介するのはリンド・グレーン著『長くつ下のピッピ』です。

 この小説はぼくが小学生時代に読んだ本です。

 

タイトルにある通り、世界一つよい女の子のお話なのだが、

これがまあ面白い。

ピッピは父親が船乗りだったこともあって

いわゆる世間知らずの娘であり、

非常識な行動を取ったりする。その行動は傍から見れば

不可解なのだが、ピッピが通常の社会を知らず、

学校にも行ったことがないという事実を

踏まえておけば「ああ、なるほどな」と思える。

 

 

ピッピは別に悪者というわけではない。根は善人である。

ピッピは(おそらく父の稼ぎだと思うが)非常に金持ちで、

泥棒に狙われるのだが、ピッピは腕っぷしが強いため

泥棒を簡単に捕まえてしまう。

で、ここからがおもしろいところなのだが、ピッピはその泥棒を

徹底的に痛めつけるのではなく、

冷蔵庫にしまってある食料を泥棒に渡すのである。

ピッピにとってその泥棒はなんというか、

友達のようなものなのかもしれない。

 

社会というものに染まっていないからこその

懐の深さ、明るい振る舞い、

少々非常識に見えても自分の自由に生きること。

ピッピの行動にはそのようなものが感じられる。

 

近所の少年少女トミー、アンニカとの交流を通じて

学校へ行き、火事現場の子どもを救って英雄になり、

誕生パーティを開いたりする。

ところどころイラストも入っているので、脳内補完をしながら

読み進めることができる。

 

ぜひおすすめしたい1冊だ。